いつも有難うございます。
8月1日からサイト内でBLOGを始めておりますが、これまで紫外線対策や、それに関連する情報をお伝えしてまいりました。
これから紫外線対策だけではなく、もう少し範囲を広げてお伝えしていこうと思います。
「お役立ち化粧品リテラシー」と題しまして美肌のために知っておきたい!知ってお得!な情報を発信して参ります。


なんとなく悪いイメージがある「界面活性剤」ではないでしょうか。

「界面活性剤」は簡単にいえば水と油を仲良くさせる成分です。

 

主に「洗浄・乳化・湿潤」などの働きを発揮する成分で非常に多くの種類があります。
乳液やクリーム、シャンプーやトリートメントの他、洗顔フォームやボディシャンプー、石鹸、食器用洗剤や衣類洗剤にも使われます。
ということは「界面活性材がよくない」と言い始めたら、様々な日常用品が問題になってしまいます。

言葉の印象が良くないようですが身近なところで活躍しています。
例えばマヨネーズ。酢と油と卵黄から作られていますが酢と油は基本的に混じり合いません。
卵黄に含まれる「卵黄レシチン」が界面活性剤として働き、とろっとしたマヨネーズが成り立っています。
また牛乳も乳脂肪と水分が分離せず混じり合っていますが、これは「カゼイン」というたんぱく質が界面活性剤として働いているからです。
界面活性剤として働く天然成分があるとわかれば印象も少し変わりませんか。

 

では何故、界面活性剤が悪い印象になったのでしょうか。
それは恐らく食器用洗剤で手荒れが起きたことがそもそもの始まりだったと考えられるようです。

食器用洗剤に使う界面活性剤は油汚れを落とす強い洗浄力が必要です。手の皮脂と油汚れのどちらかだけを落とすことはできませんから、手の皮脂も落ち過ぎて、手荒れを起こしてしまうのは仕方のないことです。食器用洗剤における「激しい油汚れを落とす界面活性剤=手荒れを起こす」という側面が「界面活性剤=肌によくない」となってしまったと思われます。

そもその食器用洗剤に使用する界面活性剤とスキンケア化粧品に使用する界面活性剤は種類や濃度が異なります。
そのあたりを端折って伝えられているうちに悪者にされてしまったようです。

また
「合成の界面活性剤はよくない、だから石鹸を使います」という声も聞くことがあります。
シャンプーやボディーシャンプーには合成の界面活性剤が使用されているから天然の成分で作った石鹸のほうが肌に優しい
ということのようですが…。しかし、少し冷静に考えてみると…石鹸は「人類が初めて合成に成功した界面活性剤」です。
(参考:石鹸とは https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E9%B9%B8)

 

自然に存在する天然成分ではなく、合成した界面活性剤です。石鹸の成分がどんなものでできているのか正しく理解していれば、このような声は出てこないはず。
また単純な言葉のイメージだけでよくないというものを避けていると本当に自分の肌に合うものと巡り会うチャンスを失ってしまうのではないでしょうか。

「石鹸が決して天然の成分だから肌に優しい」のではないことを知っておきたいです。

 


 

参考文献:久光一誠先生著「化粧品成分表示の読み方手帳」より