いつも有難うございます。
過去には紫外線対策や、それに関連する情報をお伝えしてまいりました。
これから紫外線対策だけではなく、もう少し範囲を広げてお伝えしていこうと思います。
「お役立ち化粧品リテラシー」と題しまして美肌のために知っておきたい!知ってお得!な情報を発信して参ります。


本日は「多彩な界面活性剤」について、お届けします。

何かと危険視されがちな界面活性剤ですが水と油を混ぜ合わせる化粧品にとって必須の成分。
その種類は豊富で作用や働きも多彩。代表的なものを中心に御紹介。

 

髪にも顔にも体にも多種多様な働きがある

非常に多くの製品で使用されているのが界面活性剤。界面とは「境目」という意味。溶けにくいもの、混ざりにくいものの境目をうまくとりもって混ぜ合わせる働きをします。
水と油を混ぜ合わせることができる為、界面活性剤には様々な作用があります。
まず水性成分と油性成分を混ぜて乳液やクリームを作る「乳化」
また水で汚れや皮脂、メイクを落とす際に油分を水にうまく混ぜて流し落とす「洗浄」作用もあります。
これ以外にも様々な働きがあり、固形状も液体状もあります。化粧品に使うものだけでも1,000種類以上もあるといわれているのです。

界面活性剤は大きく分かると4タイプ

ここでは水に溶けやすい部分がどんなイオンをもつかによって4タイプに分類。
1.陰(-)イオンをもつ「アニオン界面活性剤」
2.陽(+)イオンをもつ「カオチン界面活性剤」
3.状況によって変わる「アンホ界面活性剤」
4.イオンにならない「ノニオン界面活性剤」

それぞれに得意分野がありますが種類が多く一般的には表記名が分かり辛いのが難点。
見分け表を作成しました。
使用している商品の、どの成分が界面活性剤なのか見る事が出来ると思います。

 

1.「アニオン(陰イオン)界面活性剤」

表記例 石ケン素地・ラウレス硫酸Na・ココイルグルタミン酸TEA・ココイルメチルタウリンNa・ステアリン酸Kなど
見分け方 ✔「石ケン」を含む

✔「○○酸Na」「○○酸K」「○○酸TEA」(○○酸は高脂肪酸)

✔「○○グルタミン酸Na」「○○タウリンK」など

 

2.「カオチン(陽イオン)界面活性剤」

表記例 ステアルトリモニウムクロリド・ベンザルコニウムクロリド・セトリモニウムブロミド・ステアルリルトリモニウムブロミド・塩化ベンザルコニウムなど
見分け方 ✔「○○クロリド」「○○ブロミド」が比較的多い
✔スキンケアではあまり使われない

 

 

3. 「アンホ(両性)界面活性剤」

表記例 コミカドプロピルベタイン・ラウリルベタイン・ラウラミドプロピルベタイン・ココアンホ酢酸Na・ココアミンオキシド・水添レシチンなど
見分け方 ✔「○○ベタイン」「○○オキシド」

✔「○○アンホ」を含む

 

4. 「ノニオン(非イオン)界面活性剤」

表記例 オレイン酸ポリグリセリル-10・ステアリン酸ソルビタン・コカミドDEA・コカミドMEA・イソステアリン酸PEG-20グリセリル・ポリソルベート60・PEG-60水添ヒマシ油・テトラオレイン酸ソルベス-30・ラウレス-4・ベヘネス-30など
見分け方 ✔「○○ポリグリセリル-数字」「○○ソルビタン」

✔「○○DEA」「○○MEA」

✔「PEG-数字」を含む「○○グリセリル」で終わる

✔「ポリソルベート」が頭につく

✔「ソルベス」を含む

✔「ラウレス」「セテス」「オレス」「ステアレス」「ベヘネス」「トリデセス」「ミレス」「イソステアレス」「コレス」に「-数字」がつく

 

次回から、それぞれの詳細を御紹介します。


 

参考文献:久光一誠先生著「化粧品成分表示の読み方手帳」より