いつも有難うございます。
過去には紫外線対策や、それに関連する情報をお伝えしてまいりました。
これから紫外線対策だけではなく、もう少し範囲を広げてお伝えしていこうと思います。
「お役立ち化粧品リテラシー」と題しまして美肌のために知っておきたい!知ってお得!な情報を発信して参ります。


本日は界面活性剤にまつわるあれこれを御紹介します。

様々な種類がありそれぞれに多様な働きがあることを御紹介してきました。

但し、化粧品によっては呼び方が異なることもありますので注意が必要。
例えば全く同じ界面活性剤でも、それを洗浄成分として使ったときは「洗浄剤」、乳化成分として使った場合は「乳化剤」、殺菌成分として使った時は「殺菌剤」、帯電防止成分として使った場合は「帯電防止剤」と呼びます。

 

○実はいろいろと組み合わせて使う

ひとつの化粧品で配合するのは一つの界面活性剤とは限りません。いくつもの種類を入れて作用を調整したり相乗効果を狙ったりします。但しアニオン界面活性剤とカオチン界面活性剤は相反する性質なので一つの製品で一緒に使うことはできません。

 

○「界面活性剤フリー」の裏側

界面活性剤は水と油を仲良くさせる成分ですが全てが「水と油の中間」というわけではありません。水性成分に近いものがあれば油性成分に近いものもあります。つまり下図のようにグラデーションになっていて、ほぼ水に溶ける性質だとしたら水性成分と呼んでもおかしくないのです。
そうなると、どこまでを界面活性剤と呼ぶかということになります。

界面活性剤か否かの境目はハッキリせず、明確に出来ない為、微妙なものは界面活性剤とはいわず、あえて油性成分または水性成分とみなすメーカーもあります。限りなく水性に近い界面活性剤を水性成分とみなして「界面活性剤フリー」ということもできます。
但し、こうして隠さなくてもよいのに、わざわざ隠すことが、かえって界面活性剤は悪いものという間違った印象を強め無用な恐怖感をあおるという悪循環にもつながりかねません。

実際には「界面活性剤フリー」とうたう製品の多くは乳化安定作用のある増粘剤を使用しているのが一般的です。界面活性剤の代わりに増粘剤などをうまく利用しています。

 

界面活性剤イメージ図

 

 


 

参考文献:久光一誠先生著「化粧品成分表示の読み方手帳」より