いつも有難うございます。
過去には紫外線対策や、それに関連する情報をお伝えしてまいりました。
これから紫外線対策だけではなく、もう少し範囲を広げてお伝えしていこうと思います。
「お役立ち化粧品リテラシー」と題しまして美肌のために知っておきたい!知ってお得!な情報を発信して参ります。
化粧品の個性となる機能性成分の中で感想から加齢まで原因は色々であるシワについての有効成分を御紹介しています。
1.乾燥によるシワは保湿効果の高いものを
2.活性酵素によるシワは抗酸化作用が高いものを
3.老化によるシワは肌の線維に働きかけるものを、という観点があります。
「ビタミンA誘導体」
表記例…パルミチン酸レチノール・酢酸レチノール
効能…真皮層のコラーゲンやエラスチンの生成を促進する。○医師が処方するのはトレチノイン
ビタミンA誘導体としてシワを防ぐ効果が最も高いのは皮膚科医が処方するトレチノイン。化粧品で使うのは作用が穏やかなパルミチン酸レチノールや酢酸レチノール。真皮層の線維に働きかけターンオーバーを促しシワを改善する効果があります。
「フラーレン」
表記例…フラーレン
効能…強力な抗酸化作用でシワを予防・改善する○活性酵素によるダメージを防いで老化を防ぐ
60個の炭素でできた球状の構造で活性炭のような吸着作用があります。活性酵素などの老化を促す物質を取り込んで肌へのダメージを防ぐといわれています。
「ユビキノン」
表記例…ユビキノン・CoQ10・コエンザイムQ10
効能…紫外線によるシワ・乾燥による小じわを防ぐ○サプリメントや食品にも配合
もともと体内に存在する成分でエネルギー生産と生命維持に不可欠の補酵素。2004年に化粧品への配合が許可されその抗酸化力からエイジングケア成分として脚光を浴びました。皮膚組織の活性化によりシワを予防します。
「白金」
表記例…白金
効能…強力な抗酸化作用でシワを予防・改善する○ユビキノン以上の抗酸化力
活性酵素は全部で11種類あるといわれ、これらすべてを除去できるのが白金、いわゆるプラチナ。その抗酸化力はユビキノン以上で作用は半永久的に発揮し続けます。酸化防止としても非常に優秀な成分で安全性も高い。
★画期的な「抗シワ」有効成分が誕生★
化粧品では「乾燥による小じわを防ぐ」働きが認められていましたが、それ以外の「抗シワ」に関しては認められていませんでした。
ところが2016年7月に株式会社ポーラが史上初の「シワを改善する」医薬部外品有効成分の承認をとりました。
その成分は
「三フッ化イソプロピルオキソプロピルアミノカルボニルピロリジンカルボニルメチルプロピルアミノカルボニルピロリジンカルボニルメチルプロピルアミノカルボニルベンゾイルアミノ酢酸ナトリウム」と恐ろしく長い名前。
(Wordで下書きしていますが赤い波線、校正すべきでは?という機能が発動しました笑)
これは体内のエラスチンやコラーゲンなどの線維を分解する作用を抑える成分だそうです。
2017年1月に製品化され「ニールワン」という成分名で配合されています。
とても関心の高い成分だと思います。
参考文献:久光一誠先生著「化粧品成分表示の読み方手帳」より