いつも有難うございます。
過去には紫外線対策や、それに関連する情報をお伝えしてまいりました。
これから紫外線対策だけではなく、もう少し範囲を広げてお伝えしていこうと思います。
「お役立ち化粧品リテラシー」と題しまして美肌のために知っておきたい!知ってお得!な情報を発信して参ります。


化粧品の個性となる「化粧品と肌を守る安定化」成分を御紹介しています。

敬遠する前に特性と目的を知りましょう。

手作りコスメの一番怖いところは品質が劣化したり形状が変わったり腐ってしまう可能性がある点です。製品として売られている化粧品は「品質向上・安定化成分」に守られている為、そういったことはまずありません。

増粘剤

(代表的な成分)

水溶性 カルボマー類・キサンタンガム・セルロースガム・ヒドロキシエチルセルロース・

ポリアクリル酸Naなど

油溶性 パルミチン酸デキストリンなど
高分子乳化剤 (アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー

化粧品には色々なテクスチャーがあります。
コットンなしでも使用できるようなとろみのある化粧水やジェル状病液など実に様々な形状を楽しめるようになっています。これは増粘剤の技術が進んだおかげともいえます

 

「水溶性増粘剤」~水にとろみをつけ制菌効果も~
表記例…カルボマー・カルボマーK・カルボマーNa・カルボマーTEA・ポリアクリル酸Na・キサンタンガム・セルロースガム・ヒドロキシエチルセルロース
主な働き…増粘・触感調整・制菌。

○増粘剤のトップスターはテクスチャー重視
カルボマー類は化粧品で最もよく使用される増粘剤のひとつ配合量を増やしていくとゼリー状に固まる傾向があります。但し、塩分に弱い性質があり汗をかいた肌にのせると急激にとろみがなくなります。とろみがなくなるという点を逆手にとり「肌の上ですーっと溶けてなじむこと」を売りにしている商品もあります。

○糸を引くようなとろみが特徴
キサンタンガムは「キサントモナス菌」の代謝物からつくられます。カルボマーのプルプルしたとろみとは異なり、とろっと流れるような感触が特徴。配合量を増やしても固まりません。糸を引くようなとろみのある化粧品はキサンタンガムが良く使われます。塩分に弱いカルボマー類と塩分に影響されないキサンタンガムの両方を配合し互いの欠点を補いつつも、とろみを調節する化粧品も多い様です。

 

「油溶性増粘剤」~油にとろみをつけてゲル化する~
表記例…パルミチン酸デキストリン・グリセリルなど
効能…増粘・触感調整・乳化

○クレンジングオイルに多く使用
水性成分も入っている製品であれば水溶性増粘剤でとろみをつけられますが、これらは水性成分が殆ど入っていなしクレンジングオイルなどに入っています。

 

「高分子乳化剤」~界面活性剤の機能をつけた増粘剤~
表記例…アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマーなど
効能…増粘・触感調整・乳化

○界面活性剤の配合量を減らせる
高分子乳化剤は界面活性剤的な機能をつけた画期的な増粘剤。水にとろみをつけつつ油を包み込める性質があり界面活性剤が少なくても乳液やクリームを作ることができます。高分子乳化剤を活用したクリームをその独自の感触からジェルクリームと呼ぶこともあります。

 

★メイク製品に使う増粘剤は粘土系か紛体系

ベントナイトやヘクトライト・ケイ酸(AI/Mg)は「粘土系増粘剤」と呼ばれており水を加えると泥状になる性質があり、塩分に弱いカルボマーの代わりに使用されることもあります。またこれらを油に分散しやすいよう改質した「有機変性粘土鉱物」というものあります。油を加えると泥状になる性質がありメイク製品や泥パックなどに使用されています。

もう一つ「粉体系増粘剤」はシリル化シリカ・ジメチルシリル化シリカなど粉状のシリカ(無水ケイ酸)のことです。口紅やファンデーションなど油系化粧品の硬さ調整に使ったり皮脂を吸着して化粧持ちを良くするために配合されています。


参考文献:久光一誠先生著「化粧品成分表示の読み方手帳」より