いつも有難うございます。
過去には紫外線対策や、それに関連する情報をお伝えしてまいりました。
これから紫外線対策だけではなく、もう少し範囲を広げてお伝えしていこうと思います。
「お役立ち化粧品リテラシー」と題しまして美肌のために知っておきたい!知ってお得!な情報を発信して参ります。


化粧品の個性となる「化粧品と肌を守る安定化」成分を御紹介しています。

敬遠する前に特性と目的を知りましょう
手作りコスメの一番怖いところは品質が劣化したり形状が変わったり腐ってしまう可能性がある点です。製品として売られている化粧品は「品質向上・安定化成分」に守られている為、そういったことはまずありません。

防腐剤 

~主に水性成分を菌から守って腐らせない~

代表的な成分
パラベン類・フェンキシエタノール・安息香酸Na・デヒドロ酢酸Na・ヒノキチオールなど

 

化粧品が工場で出来上がってから流通・販売され消費者が使いきる最後までの長期間、品質を保つのが防腐剤です。場合によっては年単位の間ずっと化粧品を守ってくれているのです。配合量はきわめて微量ですが世間では好感度が低く敬遠されがちな成分でもあります。

菌が繁殖するのは主に水中だけなので油性成分がメインのファンデーションやクレンジングオイルにはもともと防腐剤を入れなくても問題が無いことが多いです。

「パラベン類」~殺菌力が弱いものから強いものまで多種~
表記例…メチルパラベン・エチルパラベン・プロピルパラベン・ブチルパラベン・イソブチルパラベン・メチルパラベンNa
主な働き…殺菌・防腐

○メチル&エチルが多用される
パラベン類は非常に沢山の種類の微生物や菌を殺す、優秀な防腐剤
菌に対する効果が弱い順で言えばメチル→エチル→プロピル→ブチル→イソブチル。どの微生物や菌に強いかにより多少の得意・不得意があります。化粧品ではメチルとエチルが非常に多く使用されます。
配合量は1%前後で安全性が高い為、食品の保存料としても使用されます。

○ヨーロッパの化粧品ではカクテルも
成分表示では複数の種類のパラベンが入っていても「パラベン」とまとめて表記することも多いです。
以前は複数の種類をある比率で入れた、いわば「パラベンカクテル」が原料として売られていました。日本では余り好まれなかった為メチルやエチルが主流になっていったようです。
ヨーロッパの化粧品では現在でも、よく使われているようです。

 

「フェンキシエタノール」~パラベンフリーの化粧品に配合~
表記例…フェンキシエタノール
効能…殺菌・防腐

○パラベンの代用品として使用
日本ではパラベンを敬遠する傾向があるため、その代わりになる成分として使用。パラベンフリーやパラベン不使用をうたう化粧品に多く配合されています。

 

「その他の防腐剤」~マイナーだけど殺菌力あり~
表記例…安息香酸Na・デヒドロ酢酸Na・ヒノキチオールなど
効能…殺菌・防腐

○防腐剤不使用のイメージに
パラベン類、フェノキシエタノール以外で化粧品に使用されるのは殺菌力のある安息香酸Naやデヒドロ酢酸Na。またヒノキチオールも殺菌力が高い植物エキス。昔は防腐剤として認識されていませんでしたが厚生労働省のリストに掲載された為、防腐剤として扱われるようになりました。名前が防腐剤らしくない自然なイメージがあるため「防腐剤不使用」の製品で使用されていたこともあります。


参考文献:久光一誠先生著「化粧品成分表示の読み方手帳」より