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「香り、匂い、臭い」について

 

化粧品と香料

われわれが鼻で感じ取るものをいろいろな呼び方をしています。

よいと感じる時は、香り、悪い場合は、臭い、その様な感情を入れない一般的な場合は、匂い(におい、ニオイ)と呼んでいます。

これらは数多くの有機化合物の混合物であり、例えば、バラの香りを分析してみると、100成分以上の有機化合物の集合体です。
そのような有機化合物のうち、工業(産業)として取り扱えるようにさせたものが香料です。

香料とは何か

香料は、大別して「天然から抽出する天然香科」、「化学合成で作られる合成香料(使用される香料は大半がこれにあたります)」と「それらを調香技術で調合した調合香料」に分類されます
(天然香料として用いられる植物を表1に示しました)

表1:香料に用いられる主な植物とその使用部位
ローズ、ジャスミン、オレンジフラワー、イランイランなど
果実・果皮 オレンジ、レモン、グレープフルーツ、ライム、バニラなど
全草(葉や枝) ペパーミント、シソ、ラベンダー、ゼラニウム、セージなど
ユーカリ、ローレル、ウインターグリーンなど
材 (木の幹) サンダルウッド、シダーウッドなど
樹皮 シナモン、カッシャなど
根茎 ジンジャー、ターメリック、ベチバー、イリスなど
種子 アニス、コリアンダー、クミン、ナツメグ、ペッパーなど
その他 クローブ(つぼみ)、オークモス(こけ)、エレミ、ガルバナム(樹脂)など

出典:日本香料工業会パンフレットより

用途からは、食品に使用されるフレーバーと、口には入らないものを対象とし、主として化経品等に使われるフレグランスがあります。

全成分表示では、化粧品あるいは薬用化粧品に香料が配合されている場合は「香料」と表示されます。
香りの主要なタイプは、表2に示しました。以下では化粧品等に配合されるフレグランス(「香料」と記述します。)について述べます。

表2:香りのタイプ
シトラス Citrus レモン、グレープフルーツ、オレンジ、ライム、ベルガモットなど柑橘系のフルーツの爽快な香り。におい立ちを良くするのに用いるほか、オーデコロンの主要な香りとなる。
シングルフローラル Single Floral バラ、ジャスミン、スズラン、ライラックなど数多くある花の香りのどれか一つをモチーフにした香り。シンプルでかわいらしい香りになる。
フローラルブーケ
Floral Bouquet
いくつかの花の香りをブーケ(花束)のように混ぜ合わせた、花園のような豪華な香り。日本の女性には最もしたしまれやすいタイプ。
フローラルグリーン Floral Green 花の香りに緑の木の葉や草、青リンゴなどのグリーンな香りを添えた、アウトドア感覚のナチュラルな香り。
フローラルアルデハイド Floral Aldehyde 合成香料の脂肪族アルデハイドの香りを特徴的なフローラルブーケを基調とした、力強くモダンな香りで、セクシーな雰囲気がある。
シプレー Chypre シトラス系の香りに花の香りを配し、オークモス(こけの香り)、ベチバー、パチュリーなどウッディー調をベースにして、アンバーグリスなどアニマルノートをアクセントにした、重厚で気品のある香り。
オリエンタル Oriental 甘くパウダリーな香りに、東洋のイメージを与える乳香、没薬(もつやく)、バルサムなどを配し、アニマルノートでまとめた独特な甘味と持続性のあるエキゾチックな香り。

出典:日本香料工業会パンフレットより 日本香料工業会 香粧品香料委員会

なぜ香料を使うのか

香りはよいにおいというプラスイメージを待っており、多分、これは、人間が人間として歩みだした時からのものであると考えられます。
香料を最終製品に使うということは、このような嗅覚的な美的価値を、最終製品に生かしていくということです。さらに、香り(香料)からもたらされるさまざまなメリットを利用(用途に応じて期待)することができます。

01.異性への魅力
嗅覚と性愛は深く結びついており、異性を魅惑するため、歴史的に多くの香りが使われた。
02.雰囲気(ムード)作り
香料によって、ノンバーバル(非言語的)なイメージの伝達ができる。
03.ストレス解消
気分転換がはかれる。
04.作業効率の改善
香りによって無意識のうちに効果がある。
05.清潔感
リフレッシュ感が増進される。

さらに、香料を使う大きな目的の一つに、嫌な基剤臭をカバーしたり、悪臭を香りで消臭するマスキングとしての役割があげられます。

日本化粧品工業連合会WEBサイトより